所信表明
YouTubeで建築物の省エネに関する諸々の情報発信をおこなっていきます。現状はまだ4本しか上げてないですが、コツコツやっていきたいです。
主に消費者が気になる建築物の省エネに関することの基本的な話や補助金の話、設計者が気になる実務的な話、省エネDIYをやりながら温度計測データロガーなどをつかって効果検証する研究的な話、の三本立てで行こうと思っています。
省エネってお金かかる?
はい。かかります。動画説明しているので詳細は動画でご確認いただきたいですが、お金がかかります。
例えば住宅を省エネ化したいと思ったら主に以下の二つで攻めることになります。
- 外皮(外壁、特にサッシや窓)の断熱性能の強化
- 高効率機器の導入
イニシャルはランニングで取り返せますよという営業トークを聞いたことがある人も多いかと思います。
補助金は、イニシャルのすべてを負担するものではないですが、使えるなら使うに越したことはないので、消費者の皆様の参考となればよいかなと考えています。
省エネ計算って難しいの?
一定の難しさはあると思います。でも建築の三要素、意匠・構造・設備の複雑さと比べると易しいと思います。
- 意匠:幅広で複雑な法的要件を満たす必要がありこれに精通するには時間がかかる。
- 構造:法的には狭い範囲ですが潜れば潜ろうと思っただけ潜れてしまう底なしの沼のようなところがありこれも時間がかかる。
- 設備:設備はそれらの設計性能をできる限り損なわせず時に最大限発揮するようサポートするところがありこれも難しい。
一方、省エネ計算はどうか?
(ざっくりいうと)国がweb計算プログラムつくってて無料で公開してます。
この時点で恵まれていると思います。そして入力マニュアルも分かりやすく作ってくれています。難しさはありますが、これから設計者になりたいけど、諸事情で大学進学できない人などは省エネ計算から入るっていうのはとても良いと思っています。省エネ設計の原則を習得したうえで、意匠や構造、設備など興味のある分野に進むというのはこれからの設計士のキャリアモデルとしてあり得ると考えています。
断熱リフォームって効果あるの?
効果の実感具合はどうしてもその人次第にはなってしまいますが、効果は必ずあります。
効果はありますが基礎的な知識がない中で、どういう工事が妥当か?を消費者が主導権を握って取捨選択をするというのは難しいと思います。
ネットには色々な情報がありますが、結局、絶対的に正しい個別解はありません。
当面は私の自宅中古マンション(築約25年)の断熱改修をテーマにして、温度測定データロガーとか放射温度計とか使いながら実際どうなの?というところを確かめてみたいと思います。(※趣味レベルの施工精度なので、大工がちゃんとやると異なる結果になることもあります。)
そこからなんらかの情報を得ていただいて、今後何か住宅に関して選択する瞬間がきたときに役立てていただければ幸いです。